死をもたらした「モノ」に罰金を?:歴史的制度「Deodand」の正体
Deodands put a price on objects that caused death
Deodands put a price on objects that caused death
Deodand(デオダンド)とは、かつてイギリスなどで存在した非常に興味深い法律制度です。事故などで死の原因となった物品(例えば荷馬車や木槌など)を「神への捧げ物」として没収したり、その価値を現金化して教会や王室に納めるというものでした。現代の賠償責任や物品の所有権という概念とは全く異なる、中世ならではの因果応報的なアプローチと言えるでしょう。
Fundamentって、お尻とか肛門を指す古風で堅苦しい言い方ね。どういたしまして。
この記事、ちょっと話をひっぱりすぎじゃないかな。Deodand(贖罪物)っていうのは、暴走した荷車から落ちてきた枝まで、人の死に直接関わった無生物のことなら何でも指していて、基本的には没収して破棄されるものだったんだ。(あるいは王室に献上されて売却されることもあったけど)
細かい理屈をこねることも多かったけど、Deodandの法はイギリスで何百年も存続していたし、それよりも古いギリシャやヘブライの法律を反映している。そこでも人を殺した無生物は追放されたり破壊されたりしていたからね。
確かに鉄道がこの習慣を終わらせる要因にはなった。でも、単純に鉄道設備が高すぎて差し押さえや没収ができなかったからっていうだけじゃない。Richard Posnerは『The Problems of Jurisprudence』の中でこう指摘しているよ。
(Deodandの法は)最終的に機能不全に陥ったが、Holmesが説明したように、古い法が新たな用途を持つことになった。海難事故の被害者は、加害船の所有者に直接法的救済を求めるのが非常に難しい。所有者が遠くにいたり、外国の管轄区域に住んでいたりする可能性があるからだ。そこでDeodandの法にならい、船そのものを加害者とみなして、事故後に寄港した最初の港で被害者が船を訴えられるようにしたらどうだろう?訴訟が解決するまで、所有者や船長が保証金を積まない限り、船の出港は認められない。こうすれば被害者は所有者の居住地まで出向かなくても判決を得て回収できる。海事法はこのアプローチを採用し、今もそれに従っている。
面白いのは、「なぜ船にはDeodandの法が適用され続けたのに、列車には致命的だったのか」という点だ。
個人的には、18世紀後半から迷信が衰退したことの方がずっと大きいと思う。裁判所が古い法を非合理的な遺物とみなすようになって、徐々に廃れていったんじゃないかな。
少しトピックからは逸れるけど、冒頭の床が崩落するエピソードを読んで、すぐにエアフルトの便所崩落事故を思い出したよ。もし知らなければ、今日の「1万人の幸運な人」のひとりになれるね。
https://en.wikipedia.org/wiki/Erfurt_latrine_disaster
もし中世の陪審員が、自殺や殺人を助長するAIについて判断を下さなければならないとしたら、彼らはどうするだろうか?
面白い難問だね。AIの作成者は魔術を使って悪魔を召喚したと見なされるんだろうか?それともユーザー?このケースで言う「動産」にあたるのは一体何なんだろうね。