【速報】裁判所がNine PBSのアーカイブデータ復旧に向けた法的枠組みを策定
Judge sets framework for Nine PBS to retrieve archival data
Judge sets framework for Nine PBS to retrieve archival data
米国の裁判所が、Nine PBSによる過去のアーカイブデータの復旧およびアクセスを可能にするための法的な枠組みを正式に策定しました。これにより、失われた貴重な放送資産へのアクセスが具体的に前進することになります。
この判決は公正で妥当なものだと思うよ。わざわざ裁判沙汰にしなくても同じ結論に達せられたはずなのに、それができなかったのか不思議でならない。
こういう話を見ると、コントラクター(請負業者)、サブコントラクター、クライアント間の関係や、そのうちの1社が破綻した時にどうなるかについて、より明確な規制が必要だと痛感するね(必ずしも規制を増やすべきという意味じゃないけど)。Fintech業界では、BaaSプロバイダーのSynapseが破綻した時、台帳と提携銀行の口座残高が一致しないという問題が爆発的に広がった。エンドユーザーには「預金はFDICで保険が効く」と説明されていたのに、破綻裁判で判事は収拾のつけ方に頭を抱えるしかなかった。銀行自体は破綻していないし、FDICは「知ったことではない、我々の規制対象はコンプライアンスを守っている」と当然の主張をするわけだし。今回も似たような状況で、コントラクター同士が責任を押し付け合っているように見える。ここ15年のテック界隈のイノベーションや「ビジネスプロセスの刷新」は、結局のところ何十年もかけて築かれてきた規制を無視しているだけで、潮が引いてみて初めて、多くの企業が最初からスッポンポンだったことに気づかされる、みたいな話が多い気がする。
今回問題になっているベンダーのOpen Source Storage (OSS)は、昨年廃業するまで20年近く続いていた会社だよ。ウェブサイトのアーカイブの最初と最後のバージョンがこれ。
https://web.archive.org/web/20040628023451/https://www.ossto... (https://web.archive.org/web/20040628023451/https://www.osstorage.com/)
https://web.archive.org/web/20250329140721/https://www.ossto... (https://web.archive.org/web/20250329140721/https://www.osstorage.com/)
(最初のバージョンはFlashサイトが壊れていて、特におもしろいものじゃないけどね)
以前の報道(St. Louis KETC / Nine PBSがIron Mountainをデータアクセスの件で提訴)はこちら:
「Nine PBSがアーカイブデータへのアクセスを遮断された件でIron Mountainを提訴」
<https://news.ycombinator.com/item?id=49285418 (https://news.ycombinator.com/item?id=49285418)>
結果的には裁判所の介入が必要だったものの、大筋では僕が提案した通りに進んでいるよ。これも参考までに:<https://news.ycombinator.com/item?id=49293058 (https://news.ycombinator.com/item?id=49293058)>。
今でもIron Mountainはこの状況を予測して、対処するためのプロセスを準備しておくべきだったと思う。「裁判所を通せ」というのも、そのプロセスの一部かもしれないけどね。
以前のニュース記事の時点では、そのストレージ会社がIron Mountainのコロケーション顧客なのか、それとも専用サーバーの顧客なのか判然としなかったから、こんなコメントをしていたんだ。
=============================================
(4日前のコメント)
https://news.ycombinator.com/item?id=49293326 (https://news.ycombinator.com/item?id=49293326)
ニュース記事では、今回の会社「OSS」が次のどちらなのかが全く明確ではなかった:
a) OSSがコロケーション顧客で、Iron Mountainのデータセンター内に独自のハードウェアを設置しているケース。この場合、ベアメタルはOSSの所有物で、Iron Mountainにラックのスペース代と電気代を支払っている。
b) OSSがIron Mountainの専用ハードウェア顧客で、Iron Mountain所有のベアメタル上でサービスを動かしているケース。OSSが倒産すれば、通常ならサーバーやストレージアレイはワイプ(初期化)や再プロビジョニングされるはず。
OSSの顧客であるPBSからすれば、この2つは天と地ほど違うからね。
シナリオAなら、PBSがIron Mountainに請求できる根拠がどこにあるのかさっぱり分からない。顧客所有のベアメタルを預かる一般的なデータセンターのホストは、顧客がどう環境を構築したか(OS、ファイルシステム、RAID、ZFS等)の運用には一切関与しないし、関与する術もない。料金が支払われないコロケーション・ホストは、一定期間後に放置されたハードウェアを差し押さえたり売却したりできる条項を契約に含めているのが普通だ。
====================================
新しい解説:
新しいニュース記事を見ると少し状況が見えてきた。OSSはハードウェアを所有しておらず(OSやソフトの設定をしただけ)、Iron Mountainからレンタルしていた、つまりシナリオBのようだな。このシナリオなら、データを取り戻せると期待するのは現実的だ。記事にもある通り、PBSは未払いの料金を全額支払うことでアクセスを得ようとしているしね。
通常、ラックマウントのベアメタルを貸し出す専用サーバープロバイダーは、支払いが滞れば契約条件に基づいて短期間でサーバーをワイプし、新しい顧客に割り当てるという非常に自動化された迅速なプロセスを持っているものだ。
もしシナリオAだったら、Iron Mountainに何かを強制する司法判断はほとんど不可能だったと思う。Iron Mountainには破綻したコロケーション顧客のサーバー内のデータに何が起きているかなんて制御権がないからね。PBSはOSSの経営陣を訴えるしかなかっただろうけど、それだと「ない袖は振れない」問題に行き着いて、資産も支払い能力もない相手から賠償を取り立てるという泥沼にハマるだけだっただろう。
裁判所は正しい判断をしたね。こういう時こそ、破綻後の片付けを支援する「特別管理人(special master)」が必要になるんだ。
以前TechShopが倒産した時も似たようなことがあった。施設内に会員の私物が保管されていたんだ。破綻管財人が手続きを設けて、元会員が管財人の立ち合いのもとで私物を回収できるようにしたんだよ。かなり面倒な手間だけど、必要なことだったんだ。
Iron Mountainがデータが混在することを懸念しているっていう回答、ちょっとよく分からないな。そんなの、データバックアップとしては興味深いやり方だけどさ。