MacのUIは反面教師?1996年に語られた「アンチ・Mac」なインターフェースデザインの極意
The Anti-Mac User Interface (1996)
The Anti-Mac User Interface (1996)
1996年に公開された、当時のAppleのMacintoshのユーザーインターフェースに対する強烈なアンチテーゼとなる記事です。現在のGUIデザインの礎が築かれる過程で、あえてMacの対極を目指そうとした当時の開発思想を振り返ります。
「言語が全く通じない国で食事を注文する場合、キッチンに直接行って指差しで伝えるしかない。言語が少しわかれば、席に座ったままメニューを指差して料理を選べる。でも言語があれば、ウェイターやシェフと何が食べたいか細かく話し合えるようになる」
皮肉なことに、日本のメニューにはほぼ例外なく写真がついているし、店先のディスプレイには(驚くほど精巧な)食品サンプル*が並んでいることが多い。
個人的には、西洋のレストランでもこれを導入してほしいとよく思う。注文した料理が運ばれてきて、その見た目に驚かされることがよくあるからね。
「指差し注文」、大賛成だよ。
記事で言及されている代替メタファーの例、「Magic Cap」を実際に使ったことがあるよ。デスクの上に古いオフィス用品が散らばっている部屋を白黒で表示するインターフェースだった。あれは多分、これまで設計された中で最悪のUIだと思う。まるで『不思議の国のアリス』の悪夢みたいだった。机の上の封筒や時計をクリックすると、ダイアログの中にスプレッドシートの画像が出るような別のメタファーが起動するんだ。「壮大な冒険」というロジックには合っていたのかもしれないけど、今の時代から見るとね……。ネガティブな言葉で締めるのはやめておくよ。
ほとんどのプログラマーは、機械語で書くのをやめ、アセンブラやコンパイラ、インタプリタに細かい作業を任せるようになった時点で、完全な制御を捨ててしまった。
あー、出たよこれ。何十年もの間、頑なに「滑り落ちる(スリッパリー・スロープ)」ことを拒み続けてきた滑りやすい坂道だね。おそらく筆者は、これらの「メタファー」を完全に誤解しているんじゃないか。
言語を通じてコンピュータと対話するっていう記述、なんだかLLM(大規模言語モデル)の到来を予見していたようで奇妙に感じるな。