伝説のハッカーたちが記した1984年のバイブル『Digital Deli』:PC黎明期の熱狂を振り返る
Digital Deli, 1984 book by early PC hackers and enthusiasts
Digital Deli, 1984 book by early PC hackers and enthusiasts
1984年に出版された『Digital Deli』は、初期のPCハッカーや熱心な愛好家たちが、当時のデジタル文化やコンピューティングの醍醐味を書き綴った伝説的な書籍です。現代のテックシーンへと続く、PC黎明期の荒削りながらも純粋な情熱と知識が詰まった一冊として、今なお語り継がれています。
Digital Deli (https://www.atariarchives.org/deli/cottage_computer_programming.php) の一章を執筆したんだけど、あの頃のコンピューティングの世界は今とは似ても似つかないよ。大げさに言ってるかって?自分で判断してほしい。昔、Apple II向けの人気プログラム(Apple Writer)を書いたんだ。国際的なベストセラーで、5ヶ国語にも翻訳された。マクロ言語を搭載したワープロソフトさ。座って聞いてくれよ。手書きのアセンブリ言語で書かれたそのプログラムは、たったの8キロバイトのメモリで動いていたんだ。32キロバイトのRAMを積んだコンピュータで、文書作成のために24キロバイトが確保できたってわけ。今じゃ、GPUがVRAM不足だって文句を言っているのを見て、24ギガバイトしか使えないのかと嘆いている。Apple Writerの文書サイズに比べれば100万倍もメモリがあるのに、それさえ足りないんだ。たった36年の間でね。もう一つ話をさせてくれ。1980年代の初め、トム・クランシー(『レッド・オクトーバーを追え』の著者)から電話があって、読めなくなったディスクからデータを復旧する方法を聞かれたんだ。Apple Writerで書いた『レッド・オクトーバー』の丸々一章分だった。俺が「バックアップディスクを使えばいいじゃないか」と言ったら、クランシーは「バックアップディスクって何?」と返してきたよ。実話さ。