【伝説の金融システム】銀行を支えた「Bank Python」の歴史を振り返る(2021年)
An oral history of Bank Python (2021)
An oral history of Bank Python (2021)
金融業界の裏側で、かつてどのような開発現場が繰り広げられていたのか。この記事では、銀行システムにおけるPythonの導入と発展の軌跡を、「Bank Python」の歴史として振り返ります。技術スタックの変遷やエンジニアたちの苦闘など、貴重なオーラルヒストリー(口述歴史)を記録した必読の内容です。
アプリケーションは内部状態をBarbaraに保存することも一般的で、データクラスをそのまま読み書きしていて、ロックやトランザクションも(あるとしても)ごく単純なものだ。
最初からこれだよ。MercuryのHaskellインフラと比べると、あまりに対照的すぎて笑えてくるな。
https://blog.haskell.org/a-couple-million-lines-of-haskell/ (https://blog.haskell.org/a-couple-million-lines-of-haskell/)
AFSで動くようにサードパーティ製のパッケージを書き直すなんて正気じゃないと思ってたけど、上がいたわ
「物事がどう進められているか」を実にうまく書き上げた記事だね。
衝撃の事実を明かそう。Barbaraのソースコードはディスク上じゃなくて、Barbara自身の中にあるんだ。落ち着いて聞いてくれ。それはsourcecodeという特別なBarbaraリングの中に保持されている。
私の知る限り、この手のシステムの多くはゴールドマン・サックスのSecDB/Slangが起源だよ。SecDB(証券データベース)がオブジェクトストアで、Slangはそれと一緒に動く少し変わったC言語のような言語(変数名にスペースを使える、プロとして使った唯一の言語でもある)。
それを構築した(あるいは関わった)連中の何人かがJPMやメリルに移って、Python中心のバージョン(それぞれAlphaとQuartz)を作ったんだ。バークレイズ・キャピタルも似たようなシステムを持っていた(今もある?)はずだけど、詳しくは知らないな。ただ、あそこにはHaskell-in-Excelみたいなシステムがあったのは強烈に覚えてる。
変な話、MUMPSシステムと大差ないな。
ヘッジファンド(つまりもっと小規模なところ)に来ては、自分が昔働いていた銀行のシステムの焼き直しをしようとするやつ、本当にうんざりする。
大規模な金融機関の中で同じようなのを見たことあるよ。驚いたのは、この別世界のIT現実の中で一生を過ごしている大勢の人間がいるってことだ。スキルセットがある一社に縛り付けられているSAPコンサルタントと似たようなもんさ。
あと……こういうシステムって、ドキュメントがめちゃくちゃ酷いんだよね。理解できたら奇跡だよ。ググっても出てこないし、AIに聞いても自分と同じくらい途方に暮れるだけさ。
こういうのをオープンソースにすることは多分ないんだろうね、残念だよ。
もちろん金融機関には、金融モデルみたいな「企業秘密」があるから、それを公開しろなんて期待はしてない。
でも、この手の基盤インフラは別に「企業秘密」ってほどのものでもないだろうに。
こういうエコシステムに初めて遭遇して、その構成要素を眺めていると、何度も「なぜこの問題を解決するのに、既存の(市販の)ソリューションを使わずに、わざわざゼロからサブシステムを作ったんだ?」と問いかけたくなる。
答えは多くの場合、そのコードが書かれた当時、実戦投入済みの成熟した市販ソリューションが存在しなかったからなんだよ。いわばソフトウェア考古学をやっているようなものさ。