ディスカッション (11件)
最近の米国において、大学を卒業したばかりの新卒者の失業率が、全体の平均失業率を上回るという逆転現象が発生しています。かつては「大卒=安定」の図式が成り立っていましたが、現在の雇用市場では初任給やスキルセットのミスマッチが深刻な課題となっているようです。
2019年からずっとそうだけど、今となってはその差はかつてないほど広がってるね(1.4%)。大学は実務への準備としては現場仕事ほど効率的じゃないけど、興味深いことを学べるし、アカデミア(大学院)への準備にもなるからね。
大学卒業という肩書きのせいで、むしろ仕事を選ぶようになりすぎて、本来なら受けていたはずの仕事を見送るようになってるってことはないかな?
この比較はしっかり押さえておくべきだ。「全労働者」は米国の労働力全体を指していて、そのほとんどは新卒よりも年上で経験豊富だから、新卒がスタート時点で不利なのは当たり前だ。何十年もの間、学位はその不利を補って余りあるものだった。でも今はそうじゃない。
新卒は、大学へ行かなかった同世代に比べて遅れをとっているわけでもない。学位を持たない若年層の失業率は7.2%で、大卒者の5.6%を大きく上回っている。学位は依然として「学位なし」より有利だ。ただ、もはや「平均」を上回る武器ではなくなったということだよ。
これ、いじりやすいニッチな話題だけど、自分はサイバーセキュリティ業界で中堅として働いてる。この業界を目指して大学へ行く人たちを思いとどまらせるのに結構な時間を割いてるよ。ものすごく多くの人がサイバー分野を専攻して大学に行ってるけど、卒業時に全く雇用の対象にならない現実に気づいてない。正直、技術職の初心者がどうやって業界に入ればいいのかわからないくらいだ。下位レベルでは業界全体が事実上閉ざされているように見える。
理由はともかく、実務経験に対する狂気じみた執着が市場を台無しにした。確かに情報セキュリティの複雑な仕事には、現場で教えられるとは限らない広範な知識が必要なのは事実。でも、技術職の初歩的な仕事の多くは複雑じゃないし、現場で簡単に教えられる。それなのに企業は、そんな役職でさえ数年の実務経験を求めるのがデフォルトになってしまった。
こういう状況が起きている理由は2つあると推測する。
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悲観的で厳しい見方だけど、米国の卒業生の質が低下している。ここ10年、読解力は低下傾向にあるし、精神疾患、うつ病、注意欠陥障害も増えている。成績のインフレ、SNS、AIの普及。これらの悪影響について何年も議論してきたけど、まさにその実験的な環境で育った世代が卒業して仕事に就けない。これは偶然じゃないかもしれない。
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AIがプロセスを自動化しているということ。単に「何かをやる」だけじゃない。AIはプロの専門家がもたらす影響力を増幅させている。正しいことを100倍やるのは、間違ったことを100倍やるよりも計り知れないほど価値がある。AIがこれだけのスピードで普及する中、差別化要因は100倍の作業量ではなく、それを扱う「ドライバー」にある。企業はシニアレベルの人材を求めているんだ。希少な資源のようなものだよ。
近いうちにこれが好転するとは思えない。むしろ、あらゆる年次で「分野外失業」のグラフは右肩上がりを続け、新卒の状況を追随するだけだろう。一般的な失業率にそれが反映されるかは別として、大卒資格の価値は確実に下がると思う。
本気で言ってるんだけど、AIは大学生の85%と学位取得プロセスを自動化してしまう。大学の真の価値は学位の内容そのものじゃなく、教養を身につけ、世界に羽ばたき、人間関係を築き、4年間脳をフル回転させて神経可塑性を高めることにあったはずだ。でもいつの間にか、大学は最後に手渡される紙切れとそこに書かれた文字がすべてになってしまった。資本主義の力が働いて、大学は「学位取得のための最適化されたパイプライン」に成り下がった。教養課程を削り、オンライン授業を増やし、人間関係を疎かにし、成績をインフレさせ、入学数を最大化し、安易に卒業させる。最高だね。そしてAIが登場し、すべてを最適化したその唯一の成果物すら無意味にしてしまった。
自分は「最後にはなんとかなる」と考えるタイプだけど、今回はこう思う。大卒資格が(AIツール等で)安価に手に入る社会的なメリットは、コストをはるかに上回るはずだ。ただ、そのコスト管理はかなりひどい状況で、まず現実を見なきゃいけないのは、今大学に通っている人数の半分くらいは、実際には大学へ行くべきではないという点だよ。
面白いことに(経験則だけど)、10年以上の経験を持つ中退者の自分でも、学位を必須条件に掲げる仕事に応募すると苦戦する。求人の窓口で返信がもらえるのは、必ず「または関連する実務経験」という運命的な追記がある場合だけだ。(エージェントが人間の判断を介さないアルゴリズムを使っているせいで、これが助長されているんじゃないかと疑っている。)学位が新卒以降も依然として優位性をもたらすという記事の主張は、今のところ真実に近い気がする。
ここでの問題は「大卒者」というより「若者全体」の話だ。私たちは自分たちの若者を食いつぶしているんだよ。
新しい住宅建設を止めた結果、住宅は資産を持たない者(若者)から、それを溜め込んできた者(年配層)への富の移転手段になってしまった。
エントリーレベルの職種を排除し、大学の助成金を削って卒業生に巨額の借金を背負わせ、若者のチャンスを奪うことで高齢者の安定を確保しているのが現状だ。
大卒の従業員のベースレートが上昇している影響はどうなんだろう。1992年には、新卒者は労働人口の42%よりも高い学歴を持っていた。2016年(数字が確認できた最新データ)には、それが32%まで下がっている。https://www.bls.gov/spotlight/2017/educational-attainment-of... この分布の変化は、労働人口の平均に対する大卒者の優位性をある程度低下させているはずだよ。
専攻別の内訳があればいいんだけど。
記事がリモートワークを大きな要因として挙げているのは正しいと思うけど、その理由は少し違う気がする。記事では「雇用主は、新卒を生産的なワーカーに変える現場のメンターシップが難しいリモート環境に、経験のない人を雇うことを警戒している」としている。それは確かに一因だけど、2010年代後半に変わったのは、リモートツールやネットワークがようやく実用的なレベルに達し、低コスト地域の人材を雇うことによる生産性の低下がほぼ消滅したことだと思う。
過去に何度もあった「オフショアリングの熱狂」は結局あまり定着しなかったけど、今回は状況が違う。ドットコムバブル崩壊後の00年代初頭にも、インドにソフト開発をすべて委託しようという話があって、多くの企業が試みたけど散々な結果だった。当時はベイエリアのトップ人材に高額な給料を払うほうが価値があるとわかっていたからね。
でも今は企業も賢くなった。時差の重なりが重要だとわかっているから、ラテンアメリカ、カナダ、ヨーロッパなど、米国のタイムゾーンと十分重なる地域へのオフショアリングが増えた。それに、米国内のスタッフでさえZoom等で時間を過ごすことが多いし、Zoomの相手が同じ市内にいようと数千キロ離れていようと大差ない。以前、アルゼンチン、コスタリカ、ポーランドなどの素晴らしい同僚たちと働いたけど、ネットワーク速度は十分で、ビデオ会議の質も最高だった。00年代初頭の、インドのチームとの途切れ途切れの音声会議とは大違いだよ。
だから、新卒は他の新卒と競っているだけでなく、世界中の非常に有能で経験豊富な卒業生たちとも競っているんだ。しかもその多くは、米国の新卒よりもはるかに低い給与水準を期待している。